当クリニックは家庭医療を実践する診療施設です。家庭医療では、男女を問わず、赤ちゃんからお年寄りまで(Womb to tomb care)の全ての年齢、頭の先からつま先までの全身+心のケアに係わります。
すなわち、家族の個人個人の主治医であると同時に、家族全体をも見渡せる一家に一人の主治医でもあります。
一人の病には、家族、家庭環境がプラスにもマイナスにも大きく関係しており、こういった患者それぞれの背景を知って医療をする事は家庭医療では非常に重要です。
そして家庭医はこのような医療を、身近な存在として患者一人一人の人生のライフステージに沿って何年も患者さんとおつきあいしながら行っていきます。
例えばどんな病気を担当するかというと・・・
上記の図①②にあるように、
①の臓器別専門医は1つの科や臓器に対して、軽症の病気から重症の病気や珍しい病気まで深い知識で治療を行います。
これは教師で言うと数学や英語、体育など担当科目別が分かれている高校教師のようなものです。
これは教師で言うと数学や英語、体育など担当科目別が分かれている高校教師のようなものです。
一方②の家庭医療科はありふれた病気に対し、科や臓器にとらわれず幅広く治療を行います。
これは算数から国語、体育、家族との連携など生徒の全てを担当する小学校の教師のようなものです。
このように全ての科、全ての年代のかかりつけ医として治療や予防医療を行います。そして、もしも専門的な技術を必要とする治療が必要だと判断した場合には速やかに適切な専門機関へ紹介します。専門医の治療を行った後はふたたび家庭医に戻って経過を診ることもできます。
よくあるありふれた軽度の病気を家庭医が診ることで、専門医は専門的で高度な治療を必要とする患者さんに集中する事ができるため、世間で問題になっている開業医、専門医の過労、働き過ぎによる疲れを緩和させ、医師自身の生活の質を向上させることができます。そのため地域の医師不足の解消にも繋がると考えられています。